性能
サクラファクトリーの住宅性能
住み始めてからのコストを抑えるため
様々な基本仕様をご紹介します。
耐震等級3
家の自由なデザインや間取りはまず構造強度があっての事だと考えています。特に木造の場合、柱の太さや梁の大きさには一定の限度があり、その寸法を超えると安全性やコストに反映され、特殊な金具以外対応出来なくなります。奇抜なデザインもすべてルールの範囲に収めていないと、安全性を確保することが困難になります。よく『営業設計』といって、知識を持たない方が間取り図を書いたりしている業界ですが、本来知識を持った設計者が先の構造検討まで見据えて設計する方が安全で安心な家づくりになるのです。
建物の強さを表す目安として、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)の定める耐震等級があります。最低の基準が建築基準法レベルの建物強さで、数百年に1度程度発生する地震力に対し倒壊・崩壊しない程度です。これを等級1とし、その1.25倍の強さがあれば等級2とし、1.5倍の強さがあれば等級3と表示されます。
木造2階建ての住宅の場合、建築士資格を有する者が、建築基準法に基づいて設計した家でありさえすれば、耐震等級1レベルと表示できます。また、どの等級を表示するか適合判定する際、壁量、壁配置、床倍率、接合部、基礎、横架材をチェックし決めます。
1950年に全国すべての建物に耐震設計が義務づけられ、その後大きな地震があるごとに、建築基準法の改正が行われてきました。現行の耐震基準は、阪神・淡路大震災を経て見直された2000年基準です。ところが、2016年に発生した熊本地震では、この基準で建てられた住宅が7棟も倒壊、12棟が大破しました。その中には耐震等級2の住宅もあったのです。そして、耐震等級3の住宅は倒壊0棟。本当に安全な家を目指すのであれば、最高等級が必要と言えるのではないでしょうか。
サクラファクトリーでは設計性能評価制度による耐震等級3の設計施工を標準にしています。それは建物を長く使えば使っていただくほど、地震に遭遇するリスクは高まり、アフター震災の生活が待っています。地震から倒壊を避けることが出来ても生活を続けるために莫大な費用が必要になるとその分生活の立て直しに負担となります。
住まいの安全性は少しでもリスクの少ない強度がふさわしいと考えています。
内装や設備は消耗品です。リフォームで交換修繕可能ですが、構造体を交換修繕することは容易ではありません。新築する今しっかりと造っておくことが生涯のイニシャルコストを節約する唯一の手段です。
在来軸組構法と2×4工法の
耐震性能を合体
日本の木造住宅の建て方には、大きく分けて2つあります。一つがいわゆる在来工法と呼ばれる木造軸組構法、もう一つが主に北米から持ち込まれた2×4工法です。主な違いは、前者が柱など「線」で建物を支えるのに対し。後者は壁など「面」で支える点です。もちろんそれぞれにメリットデメリットがあります。サクラファクトリーでは、家づくりの自由度が高く、超長期的に考えて大工職人であればいつの時代でも手を入れることが可能な工法の方が長く使っていただく資産に相応しいと考えています。そこでサクラファクトリーは、阪神大震災でも高い耐震性を実証した2×4工法の耐震性能を取り入れて面材を入れることで壁が地震の強い力を分散し、より優れた耐震性を実現できました。この「ハイブリッド工法」は、在来工法の良さと2×4工法のメリットを柔軟な発想で合体させたサクラファクトリーの標準仕様となっています。
ベタ基礎
木造住宅の基礎には、ベタ基礎と布基礎の2つがあります。ベタ基礎は、建物を支える立ち上がり部分だけでなく、内部一面を鉄筋コンクリートで覆った基礎のこと。一方布基礎は、建物を支える立ち上がりの部分だけ鉄筋コンクリートにした基礎です。ベタ基礎は、鉄筋コンクリートを地面一面に施工するので、布基礎に比べコスト高になりますが、湿気の防止、シロアリ対策、耐震性や強度に優れる等のメリットがあります。
今の家づくりはベタ基礎が主流ですが、ここで留意すべきポイントがあります。基礎の立ち上がり部分は梁と同じように力を負担します。ところが建物内部など床版から上の立ち上がりだけでは梁としての寸法が不足する場合があるのです。サクラファクトリーではその不足分を地中梁として計算し設計しています。
断熱性能等級6・7
断熱性能は、そのまま省エネルギー性能と室内環境に直結します。冬でも子供が裸足で遊べることはもとより昨今のエネルギーコスト高騰を考えると暖房や冷房のエネルギーを少しでも少なくするための性能は、とても重要だと考えています。建物建設費を抑えることはとても魅力的ですが、そのために温熱性能をないがしろにしては月々の光熱費が上昇し、長期的には生きている限り終わりのない永遠の住宅ローンを組んでいる事と同じになってしまいます。
お客様のために断熱性能はZEH基準を大きく上回る等級6にしています。
サクラファクトリーが向かっているパッシブデザインは、お日様の力を最大限活用し、なるべく少ないエネルギーで済ませ、一年を通じて光熱費の負担を長きにわたって小さくする低燃費の家を実現します。将来に渡りエネルギーコストが徐々に上昇している現実を考えると、パッシブデザインは次世代の住宅仕様のあるべき姿の一つです。このパッシブデザインにとって大前提となるのが高気密高断熱です。なぜ住宅において断熱が必要なのでしょうか。
冬暖かく、夏涼しい室内空間を実現するには、外気温の影響を和らげなければなりません。勿論冬も夏もエアコンをフル稼働させたら、ある程度快適になるでしょう。しかしそれでは、電気エネルギーの無駄使いですし、家計にも優しくありません。電気の使用量が増えれば、二酸化炭素もより多く発生し、地球温暖化を進めてしまいます。
そこで岩手の冬の厳しい寒さを絶ち、近頃は岩手でも油断できない夏の暑さも絶ちます。住宅の熱は、屋根、天井、壁、窓、床から特に逃げていきます。しっかりと断熱を施して、住まいをすっぽり覆ってあげます。日本の家は諸外国に比べて寒すぎます。そこで懸念されるのが、ヒートショックが引き起こす心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中などの病気です。若いうちは気にならなくても、歳をとって身体が弱くなるに従い明日は我が身と心配になるもの。健康と断熱性の関連性を示すアンケート調査もあり、健康にとって害になる寒さや暑さ、余分な湿気や過乾燥を取り除くべきです。
ただいくら健康のためとはいえ、家にかけられるコストは限られます。低燃費の家なら、元気で長生きできる住環境が実現します。そのランニングコストは、寒い家で病気になったときの医療費や介護費用よりずっと小さく済むでしょう。低燃費の家は、住む人の命を守り健康を気遣う家なのです。
気密性能
高い気密性能とは、要は隙間がないことです。未だに高気密にすることで、酸欠になるとか、木の吸放湿性を妨げるとか根拠のない中傷論がありますが、隙間があることによるメリットは何一つありません。現在建築基準法によって24時間の換気設備が義務づけられていますが、気密性の低い家ではこの計画換気が計算通り行われない他、暖房効率の低下や室内の温度のバラつきを生み快適性が損なわれるといったデメリットしかありません。高断熱はあくまで高気密とセットで働くものです。
標準で認定長期優良住宅
「私たち夫婦は正直どこの会社の、どの部分が性能良くてとか素人には比較できなかったんです。だから、長期優良住宅の認定を受けられる会社にしようと二人で決めて探しました。」そのようにお話ししてくださったOBのお客様がいらっしゃいました。建築士とつくる住まいだから間取りをつくりながら耐震等級3をとれるように壁や柱・梁の配置を考えて設計しています。その他断熱・省エネルギー性能や劣化対策、設備の管理更新の容易性に関して認定を受けることで、様々なメリットがあります。
- 住宅ローン控除
- 固定資産税の減税
- 不動産取得税の減税
- 投資型減税
- 登録免許税の税率が引き下げられる
- 住宅ローンの金利の優遇
- 補助金を利用できる
耐久性
耐久性を向上させておくことは、その後のメンテナンスコストを抑えることにつながります。35年を超える住宅ローンを組んで建てる住まいにふさわしい耐久性を持つよう様々な工夫をしています。実績のある耐久性材料を使用することはもとより二重通気胴縁などの躯体換気部材を使用し、基本より一歩進めた確かな工事で信頼にお答えします。
長期保証
大きな建設会社様と同様に住まいに大切な構造体や防水に対して30年の長期保証を行っております(オプション)
ご新築後10年経過時にお住まいの点検・第三者機関によるあんしんの検査を受け(有償となります)保証を継続いたします。以降5年ごとに点検・補修など必要に応じてメンテナンスをしてゆくことで、大切な財産を長期にわたり守ってゆくことができます。
工務店コスト
お客様のご要望をカタチにするため私が自らインタビューし、プランニングいたします。良い住宅を多くのご家族に届けるために、私たちは色々な部分でコストカットをしながら、お客様の期待に応えます。
サクラファクトリーは人件費をかけません。社長が営業マンです。豪華なモデルハウスを建てたり、営業人件費をかけず、効率のよいコスト節約をしています。建物の内容に関しても、設計の完全内製化をしておりますので、外注設計経費を節約し、かつ設計の初期段階から構造計画を含めたご提案を行うことができます。無資格の営業マンが間取りの調整を計ったりすることがないので、安心して住まいづくりをすることができます。